株式会社インテージホールディングス 4326
この会社について、分析をしたいと思います。(2020.2.2現在)
まずは四季報から引用を・・・
東洋経済 会社四季報
- 作成日 2019/12/13
決算 6月 設立 1972.9 上場 2001.11 特色 日本で唯一、消費、販売の両パネル調査網持つ。市場調査分野で国内首位、13年持株会社に 連結事業 マーケティング支援(消費財・サービス)63(7)、同(ヘルスケア)24(12)、ビジネスインテリジェンス13(6)【海外】10 <19・3>
最近のトピックスとして3月本決算から、2020年より6月本決算移行とのことで
2020年6月は15か月決算となっており売上高、営業利益が見づらく(?)
なっているところがポイントでしょうか。。
売上高、営業利益を見ますと。。。
マーケティング支援 (消費財・サービス) | 増収減益 19/9前年同期比 売上高+3.4% 営業利益△26.9% |
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マーケティング支援 (ヘルスケア) | 増収減益 19/9前年同期比 売上高+21.6% 営業利益△18.6% |
マーケティング支援(ビジネスインテリジェンス) | 増収増益 19/9前年同期比 売上高+14.5%営業利益+144.0% |
マーケティング支援(消費財・サービス)
・海外事業(タイ・香港等)の利益率低下などの影響を受けている模様。パネル調査は堅調に推移し新たなテレビ視聴継続データの販売が伸長との事。
今後の成長戦略
<国内>
・カスタムリサーチの成長と収益力の強化
・広告主のためのコミュニケーション支援事業の育成
・SRI+の確実なローンチ、Phase2の事例創出と流通領域事業の展望
<海外>
・旧来型カスタムリサーチに依拠しない事業領域の開拓
・国境を越えたリージョナル営業体制の稼働
・各現地法人開拓の営業強化
マーケティング支援(ヘルスケア)
・医療用医薬品などパネル調査は堅調に推移する一方で、CROの製造販売後調査は売り上げが減少傾向。
*CRO(医薬品開発業務受託機関)事業の製造販売後調査は想定以上にプロジェクト当たりの単価が下落。下期も厳しい状況が続く。収益改善に関しては継続的に実施する。
今後の成長戦略
ヘルスケア業界の4つの変化に対応したアセット・サービスの統合
①変わる薬の価値
②製薬企業のプロモーション規制
③製造販売後調査のビッグデータ活用
④セルフメディケーションの流れ
マーケティング支援(ビジネスインテリジェンス)
・株式会社インテージテクノスフィアにおいて、既存業界向けソリューションが堅調なことにプラスして、2018年10月に子会社化したエヌ・エス・ケイ株式会社が貢献し、売り上げおよび利益が伸長との事。
今後の成長戦略
・AIワンストップソリューションをコアにした新規領域の拡張
・トータル対応力(AI/SI/BPO/データハンドリング)を強みとした既存事業ビジネスの拡張
・アセット強化に向けたM&A継続
以上各セクションの現状と、今後の成長戦略。
グループ全体のトピックスとして、
INTAGE Open Innovation Fundの投資状況
・2019年10月時点で21社の企業に対し約23.6億を投資
利益配分・・・連結の配当性向は35%を目標
2019年3月期 期末配当金 22円(配当性向31.7%)
2020年6月期 配当金30円(15か月分、12か月分換算で24円)
また、通常9月に実施されていた株主優待は12月に移行となるようです。
優待内容 優待獲得株数 備考 クオカードまたは商品 500円相当のクオカード 100株以上 ※クオカードは1枚につき50円を会社が社会貢献活動(東日本大震災の義援金)に寄付。商品はオリジナルカタログ(食品・クオカード等)より選択
※400株以上の株主は優待品に代えて社会貢献活動団体への寄付選択可1,000円相当のクオカード 200株以上 商品2,000円相当 400株以上 商品4,000円相当 1,000株以上 商品8,000円相当 5,000株以上
2018年以降は、株式の希薄化などを受けて長期低迷を受けている印象ですが、
この会社の個性に期待して成長を注視してゆきたいところです。